英語が話せないのに英語の仕事
この半年ほど、英語の会議がとても増えました。
筆者は、日本育ちで、英語圏での長期滞在をしたこともなく、ただ日本式の英語の勉強はしていたため、TOEICの点数だけで判断され、英語ができる人材に分類されてしまったのが、運の尽き。
コロナ禍で海外ともオンライン会議が増えたことにより、その仕事がとても増えました。
実際英語は片言で、文法、発音もひどい状況。
TOEICが900点でも大して話せないという中途半端な状況って辛いものがあり、全く話せない人から見れば話せるでしょと言われてしまうし、英語少しでもできる人から見れば、酷い英語だよねという感じです。
仕事の目的を達成することだけを考えて、英語会議を乗り切ろうということで、乗り切れているのかよく分からないですが、おすすめの方法をまとめてみました。
話したい内容は資料に書いておく
日本語での会議でも資料は、共通認識を合わせるために必要ですが、議題や話したいこと、質問したいことなどは資料に書いて、それをオンライン会議で映しながらながら進めることがおすすめです。
資料さえ見れば、発音が悪くても、相手も理解してくれるし、議論も横道に逸れたりしないので、スムーズに行きやすいです。
言いたいことや、その会議で話したいポイントは漏らさず書いておくようにすると楽になります。
会議の定型フレーズは覚えておく
会議の進捗を担当する場合は、オープニングやクロージングの言葉、あとは途中での質問がないか尋ねたりとか決まった言葉は、何回か練習して言えるようにしておくといいです。
例えばLet’s move on to next topic やDoes anyone have questions or comments? など。
この辺りは、いろいろな言い方があるかと思います。
業種や仕事内容で特殊な表現がある場合に、一番良いのは似たような英語の会議に参加させてもらうか、動画等をみて、フレーズを書き留めておくのがおすすめです。
会議の想定練習をしておく
会議の重要度によりますが、言いたいことや質問を予想しておき、それを英語で文章を作って、口から出して練習しておくと、会議中に全く言葉が出ないということを避けることができます。
あとは、会議のトピックに関連する理解を深め、関連する言葉を英語で覚えておくと、予想外の方向に議論が進んだ時に役に立つこともあります。専門的な話であれば、英語があまり通じなくても、専門的な議題に対する理解で、お互いに話が通じるということもあります。
英語で話したいことをまとめることは、しっかりやろうとすると時間がかかりますが、準備してやれることはやったという気分になることで、開き直って会議に挑むという気持ちになれるので、心配な時には準備を可能な範囲でしておいたほうがいいかもしれません。
あとは重要な会議の準備であれば、英会話を利用して言いたい表現が伝わるか確認することも方法としてあります。
個人的に利用しているのは、キャンブリーというオンライン英会話です。
キャンブリーは予約なしで利用できるのと、教材が自由に使えるという点が気に入って利用しています。
例えば英語の資料を作る時の表現を確認してもらうという使い方もできますし、会議で言いたい表現をネイティブの先生に確認してもらうこともできるかと思います。
リスニングはツールを活用する
英語の会議での一番の難関は、相手の話していることを理解できるかどうかということです。
事前に準備できて、ある程度滅茶苦茶でも相手に理解してもらうということでなんとかカバーできるスピーキングよりも、リスニングは相手のペースで進むためさらに難易度が高い気がします。
またリスニング力は短期間であげることが難しいです。
そのためリスニングは、オンライン会議ならではの利点を活かして、字幕ツールを使うのが便利です。
オンライン会議のツールによっては、字幕表示が出るものがあります。
個人的に活用しているのは、Otterというアプリです。
これは英語字幕を書き起こしてくれるアプリなのですが、オンライン会議での表示と違って、流れることなく、振り返ることができます。あとで議事録など作る時にもかなり便利です。
私が話した部分は発音が悪いためすごい変換になっていることがありますが、英語の精度が高いため、訛りのある人の英語も書き起こしてくるため、かなり優秀です。
このアプリを使うことで、英語の話を理解しなければというプレッシャーから解放され、議論を進める上でも、相手が言ったことを確認して、そのフレーズを使って、質問や次の話に持っていくということもできます。